波動場の表現方法
1次元。f = f(t)
地震学で一般的に用いられるゆれの表現方法。ある場所でのゆれの様子がわかる。
2次元。f = f(x, t)
地震波の伝わり方を見る表現方法。P波やS波の伝播速度がわかる。多観測点の存在で可能となる表現方法。
3次元。f = f(x, y; t)。2次元空間 + 時間
地震波のエネルギー伝播の表現。各観測点におけるある時刻のエネルギー分布をマップにプロットして、異なる時刻の画像を繋げて動画にしたもの。動画にすることで空間+1次元の表現が可能となる。
3次元。f = f(x, y; t)。2次元空間を3次元表示 + 時間
各観測点での地震波エネルギーを立体的に表示することで、3次元空間を伝播する地震波のように表現することができる
4次元。f = f(x, y, f; t)。3次元データ + 時間
各観測点での周波数ごとのエネルギーを高さ方向に表示し、動画として時間情報を追加したもの。様々な周波数でのエネルギー伝播を同時に把握することができる。長い経過時間のところで余震が何個も発生しており、余震は高周波のエネルギーをもっていることがわかる。
4次元。f = f(x, y, z; t)。3次元データ + 時間
各観測点では、上下・東西・南北の3成分のゆれ方を記録しているため、3つを合成することで3次元のゆれの軌跡(粒子奇跡:パーティクルモーション)を計算することができる。この動画では特にレイリー波のゆれ方がよくわかる。Google Earthでの表示なので、見たい場所・角度を自由に動かせる。
使用したデータ
このページで用いたすべての地震波データは、国立研究開発法人 防災科学技術研究所が管理・運営する高感度地震観測網Hi-netの記録を使用させていただきました。